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title: "AIで満たされたMMOと老人ホーム"
slug: "ai-de-mitasareta-mmo-to-roujin-home"
publishedAt: "2026-06-21T03:41:33.085Z"
updatedAt: "2026-06-21T03:41:31.688Z"
tags: ["essay","AI","MMO","World of Warcraft","ボット","ゲーム"]
excerpt: "1,800体のAIボットを入れたWorld of Warcraftプライベートサーバーの話から。全部がボットなら実験だが、そこに少数の人間が混ざると、世界が人間を介護するために動いている老人ホーム感が出てくる。"
canonical: "https://ishinao.net/ai-de-mitasareta-mmo-to-roujin-home"
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https://x.com/i/status/2068408542407586007

[Reddit: Private server with 1800 bots, AI Chat, Deepseek api, proof of concept!](https://www.reddit.com/r/wowservers/comments/1u8k6lm/private_server_with_1800_bots_ai_chat_deepseek/)

World of Warcraftのプライベートサーバーに1,800体のAIボットを入れて、DeepSeek APIでプレイさせる実験の話を見た。

公式サーバーの話ではなく、Reddit投稿者が作ったプライベートサーバーの実験らしい。playerbotが歩き回り、レベルを上げ、チャットし、ダンジョンに行く。AI同士も会話する。要するに、人間がいなくてもMMOっぽい空気が発生する箱庭である。

全部がボットなら、これは実験もしくはシミュレーションとして分かりやすい。

死んだインターネット理論のゲーム版というか、誰もいない世界にAIだけがログインして、AIだけが雑談し、AIだけが冒険している。少し不気味ではあるが、まあ実験である。

ただ、そこにもしも少数の人間プレイヤーが混ざってきたら、急に見え方が変わる。

人間のためにAIたちが世界をにぎやかにしてくれる。チャット欄を流してくれる。パーティに誘ってくれる。過疎を感じさせないように、そこらへんで何かしていてくれる。

これはMMOというより、だいぶ接待に近い。あるいは介護である。

もちろん、悪い意味だけではない。過疎ったオンラインゲームで、街に誰もいない、チャットも流れない、ダンジョンにも行けない、というのは普通に寂しい。そこにAI住民がいて、最低限のにぎわいを作ってくれるなら、遊びやすくなる人もいるだろう。

でも、「人間が寂しくならないように、世界のほうががんばっている」感じは出る。

昔のMMOは、人が多すぎて困ることもあった。取り合い、横殴り、無駄な煽り、謎のローカルルール、チャットの治安。人間がいるせいで面倒なことはいくらでもあった。

そして今、人間がいなくてもAIが埋められるという話になった。

全部がAIならシミュレーション。人間が一人だけ入ると接待。人間が少数残ると、老人ホームっぽくなる。

将来、昔MMOを遊んでいた老人たちが、AI住民だらけのサーバーにログインして、今日も街がにぎやかだな、と安心する日が来るのかもしれない。
