朝のコーヒーで寿命が変わることになった
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「コーヒーを飲む時間帯」で寿命が変わる? ベストな時間は……米大学が4万人で健康効果を調査
「コーヒーを飲む時間帯」で寿命が変わる? ベストな時間は……という記事を見かけた。
アメリカの成人約4万人を調べたところ、朝にコーヒーを飲む人は、飲まない人より死亡リスクが低かったらしい。
でもこれ、朝にコーヒーを飲むくらい生活に余裕がある人のほうが健康だった、みたいな話じゃないの? と思ってしまう。
朝早く起きてスムージーを作っている人を集めても、たぶん健康寿命が長そうである。スムージーが効いたのか、朝早く起きる生活が効いたのかはよく分からない。
原論文を読んでみたら、研究者たちもその可能性を普通に認めていた。
所得や学歴、運動、喫煙、食生活、睡眠時間などを調整しても差は残った。ただし観察研究なので、因果関係が分かったわけではない。交代勤務や起床時刻の影響も残っているし、朝のコーヒーが健康的な生活全体の目印にすぎない可能性もある、と書いてある。
論文の結論も、朝にコーヒーを飲む習慣は死亡リスクの低さと強く関連しているかもしれない、くらいである。
それがニュースになると、「飲む時間帯で寿命が変わる?」「ベストな時間は……」になる。
さらに本文では、飲む時間帯によって健康効果が異なることを「明らかにした」とまで書かれている。原論文の人たちは、そこまで明らかにしていない。
疑問符を一個つければ、相関を因果っぽく書いても大丈夫ということなんだろうか。
見出しだけ流し読みした場合、そこで「朝のコーヒーは寿命を延ばす」という知識が完成する。原論文の注意書きまでたどり着く機会はない。
相関関係と因果関係を混同するな、と読者に言うのは簡単である。でも、こういう記事を出し続けていたら、そりゃ混同する人も減らないんじゃないの。
IT系のニュースメディアとか、そういうことを気にする筆者・編集者が多そうな業界なのに、ずいぶん雑なことするのね。