キャンピングカーの電源を家の一部屋に持ち込みたい

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日本におけるプラグインソーラー導入への道筋

キャンピングカーに440Wのソーラーパネルを積んでいる。バッテリーは460Ahのリン酸鉄リチウムバッテリーと、2000Whのポータブル電源。さらに3000Wのインバーターも積んでいる。全部合わせると、蓄えられる電力はだいたい7.5kWh以上になる。

数字だけだと分かりにくいが、ちょっとした部屋一部屋分くらいの電力である。何をどのくらい使うかにもよるけれど、照明やパソコン、小型家電を動かしながら過ごす程度なら、もう「電池があるので少しだけ使えます」という感じではない。普通に小さな生活用電源として使える。

ここ数年、キャンピングカー業界の電力事情はかなり良くなった。リン酸鉄リチウムバッテリーは、以前の鉛バッテリーより軽く、容量も大きく、繰り返し使いやすい。家庭用の高性能ソーラーパネルも安く、小さく、入手しやすくなった。以前ならかなり大がかりだった電源構成が、今では現実的な値段とサイズで車に載る。

わたしがキャンピングカーを導入した理由の一つも、この電源だった。最近は異常気象も多いし、地震もある。インフラがいつでも安定して使えるとは限らない。家が使えなくなったときにも、最低限の自力インフラを持っておきたかった。

自動車にはエンジンとオルタネーターがあるのも強い。天気が悪くてソーラーパネルが働かなくても、エンジンを動かせば充電できる。燃料がある限りは、太陽だけを見上げて祈らなくていい。

こういう仕組みを使っていると、家にも同じものがあったらいいのにな、と思う。家全体をまかなう必要はない。停電したときにも六畳一間だけ電気が使えるとか、普段は仕事部屋だけソーラーとバッテリーで動かすとか、そのくらいでいい。

自然エネルギー財団が、プラグインソーラーを日本でも導入しやすくするための提言を出していた。小さなソーラーパネルとマイクロインバーターを家庭用コンセントへ接続し、発電した電気を家の中で使う仕組みである。ドイツなどではすでに広がっているが、日本では既存の住宅用太陽光発電と同じような扱いになり、専用配線や電気工事士による施工が前提になる。

この方向も有望だと思う。ただ、わたしが欲しいものは少し違う。既存の戸建て用太陽光発電を小さくしたものより、キャンピングカーですでに実績がある独立電源を、そのまま家の一部屋へ持ち込める仕組みが欲しい。

ソーラーパネルからバッテリーへ充電して、インバーターで100Vに変換し、一部屋の照明やコンセントをそこから動かす。普段は太陽光を使い、足りなくなったら商用電源へ切り替える。停電したら、その部屋だけはバッテリーで使い続けられる。キャンピングカーでは、似た仕組みがすでに普通に使われている。

問題は、それを住宅へ持ってくるところである。ポータブル電源へ家電を直接つなぐだけなら簡単だ。しかし、一部屋の既存コンセントや照明をまとめて切り替えようとすると、住宅の固定配線へ触ることになる。そこから先は電気工事士の仕事になる。自分でちょっと試してみよう、とはいかない。

もちろん、勝手に家のコンセントへ電気を逆流させるようなことが気軽にできても困る。感電や火災、停電時の作業員への危険もある。規制されているのには理由がある。だからこそ、安全な機器と切替装置を一式にして、資格を持つ人なら短時間で設置できるような製品がもっと普通にあってもよさそうに思う。

家全体を太陽光発電へ切り替えるとなると、金額も工事も大きくなる。賃貸や集合住宅ではさらに難しい。でも「一部屋だけ」なら、導入したい人はかなりいるんじゃないだろうか。日常の電気代を少し減らしながら、非常時には最低限の生活電源になる。

そんなことを考えながら、わたしは一応、第二種電気工事士の参考書を読んでみたりしている。

キャンピングカーの電源を家の一部屋に持ち込みたい