もうインターネットは無料だという幻想を持つのは諦めるからさ
【読むのに約 2 分】
Google検索のAIモードはユーザーの好奇心を殺す? - YAMDAS現更新履歴
Google検索のAIモードは、質問にその場で答えてしまう。以前なら検索結果からリンクを開き、そこから別のリンクをたどり、最初に知りたかったこととは関係ない記事まで読んでいた。AIが答えをまとめると、その探索がなくなる。ユーザーの好奇心を殺すのではないか、という話である。
言いたいことは分かる。わたしも最近は検索結果からリンクを開かず、AIの回答だけで済ませることが増えた。
でも、AIより先にネット上の広告がだいぶ好奇心を殺していないか。
ちょっと気になる記事を開く。全画面広告が出る。閉じたら動画広告が始まる。本文の上へ追従広告がかぶさる。スクロールすると広告の読み込みでページがずれる。
そこまでして読むほどでもないので閉じる。
特に大手ニュースサイトが軒並みこんな感じになっている。ニュースを読みに来たのに、ニュースの本文へたどり着くまでに広告を何枚も閉じなければならない。まともに読めない。
最近は「ちょっと見たい」くらいの情報なら、この時点で諦めることが多い。AIが答えを出すからリンクを開かないというより、リンク先が面倒だからAIの回答だけで済ませている部分もかなりある。
しかも、よく見る全画面広告のかなりの部分は、AdSenseのビネット広告である。Googleが公式に提供している広告だ。表示間隔は最短1分まで設定でき、ページを移動した時だけでなく、別のタブから戻った時や、記事の末尾まで読んだ後などにも表示できる。
これ、YouTube Premiumくらいの値段で、ネット上の広告をまとめて消せるようにならないもんかなー。
せめてGoogleにはAdSenseプレミアムを作ってほしい。利用者が月額料金を払い、本来表示されるはずだった広告の代金をGoogleと閲覧したサイトで分ける。広告ブロッカーと違って、サイト側にもお金が入る。
などと考えたのだが、Googleは以前、かなり近いことをやっていた。
Google Contributorというサービスである。Googleは2017年、広告を許可するか、Contributor経由で広告非表示の料金を払うかを選べる仕組みを案内していた。
現在のReader Revenue Managerにも、サイトごとの購読や寄付を集め、購読特典として広告なしを提供する仕組みはある。
でも、わたしは特定のニュースサイトを購読したいわけではないんだよ。その時々で気になった情報を、いろいろなサイトから集めたい。特定サイトを有料購読して、その編集方針や思想に偏った形で情報を受け取りたいわけではない。
だからサイトごとの広告なしプランは違う。一度払えば参加サイトを横断して広告が消える、YouTube Premiumのウェブ版が欲しい。
AdSense以外の広告まですべて消すのは難しいだろう。それでもAdSenseの広告が消えるだけで、かなりのニュースサイトが読みやすくなるはずだ。
Googleアカウントで月額料金を払い、参加サイトには閲覧量などに応じてお金が入るなら、わたしは使いたい。
GoogleはAIでウェブを要約する前に、広告だらけで読むのが面倒になったウェブを、月額料金で普通に読めるようにしてくれないかな。
もうインターネットは無料だという幻想を持つのは諦めるからさ。