学校内の暴力を学校だけで処理しない
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https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20260624_46925
岐阜県各務原市の中学校で、2026年6月24日午後、中学2年の男子生徒が男性教師の顔を複数回殴り、けがをさせた疑いで現行犯逮捕されたと報じられていた。教師は口や鼻から出血して搬送され、学校からの110番を受けて警察官が来たらしい。
事件に至った経緯はまだ分からない。そこは分からないままにしておく。ただ、教師が殴られてけがをしたなら、それは教育上のトラブルである前に、普通に傷害事件である。学校が警察を呼ぶのは、別に大げさなことではないと思う。
むしろ、学校の中で起きたことを、何でも学校の中で処理しようとしてきたことのほうが変だったのではないか。教師と生徒の関係だから、子ども同士のことだから、教育的配慮が必要だから。そういう言葉で、外なら事件になることまで生活指導の箱に押し込んできた。まあ、そりゃ無理が出る。
昔は、教師が校内でかなり強い権力を持っていて、体罰や威圧も含めて秩序を回していた面があったのだと思う。もちろん今から見ればよくない。ただ、そのグレーな運用込みで何とかしていた時代の記憶だけを残して、現代の教師にも同じように学校内で全部処理しろというのは無理がある。今は体罰も威圧も許されない。ならば、校内だけの特別ルールではなく、一般社会と同じルールを普通に使うほうが自然だ。
いじめ問題も同じだと思う。殴る。脅す。金品を取る。物を壊す。裸の写真を回す。校門の外でやれば警察や弁護士が出てくる話なのに、校門の内側に入った瞬間に、急に学校内の指導案件になることがある。あれはかなりおかしい。
教師が全部を抱える必要はないし、抱えたところで解決できるとも限らない。むしろ学校だけで何とかしようとするほど、被害を受けた側が逃げにくくなる。加害側も、これは社会のルールに触れているのだという感覚を持ちにくくなる。
部活動も似たところがある。スポーツや音楽をやるなら、本来はその分野の指導者や地域のクラブに任せたほうがいい場面は多い。校内でやるとしても、素人の教師が半ば義務のように担当するより、外部の専門家を入れたほうがよいことはある。学校は授業も生活指導も部活も人間関係の調整も、何でも持ちすぎている。
もちろん、警察を呼べばすべて解決するわけではない。外部委託すれば部活動が急によくなるわけでもない。ただ、学校を小さな社会の全部にしないほうがいい。違法行為は違法行為として扱う。専門性が必要なところには専門家を入れる。体罰も威圧もなしに学校内だけで完結させる、というのは、たぶんもう成り立たない。