サブウェイで「トーストしますか」と聞かれても、どう違うのかは分からない
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Togetter: サブウェイで見かけた夫婦、店員さんが言ったことを奥さんが全部言い直さないと通じない旦那さんだった
サブウェイで、店員が「パンはトーストしますか?」と聞いた。奥さんが「パンを焼くかだって」と言い直したところ、旦那さんは「どう違うの?」と返した。
まとめでは、その後も店員の言葉を奥さんがすべて言い直していたらしい。理解することを放棄した旦那さんとして扱われている。たしかに一連のやり取りを見たら、そう思うのかもしれない。
ただ、この「どう違うの?」だけはよく分かる。
パンを焼くか焼かないかであることは分かっている。聞きたいのはそこではない。焼くと味や食感がどう変わるのか。具材との相性はどうなるのか。初めて食べるならどちらが無難なのか。
「焼くか焼かないかでしょ」は、質問をほぼ同じ意味の言葉で言い直しただけで、どう違うのかには答えていない。
表層的な言葉の意味が分かっても、その具体的な効果効能は分からない。こういう質問はけっこうある。
一番シンプルなのは、ステーキの焼き加減を聞かれるやつだ。
レア、ミディアムレア、ミディアム。言葉は知っている。断面の写真も見たことがある。しかし、その店のその肉がどの焼き方で一番うまいのかは、料理人のほうが詳しいはずである。
とりあえず一番無難そうな「ミディアムで」とか「ミディアムレアで」とか答える。でも内心では、「お前んところの肉が一番おいしくなるように焼いてくれや」と思っている。
いろいろな焼き方をした肉を一口ずつ持ってきてくれれば、次回からは選ぶ。そんなサービスはたぶんない。
床屋の質問もそうである。
「もみあげはどうしますか」「襟足はどうしますか」と聞かれる。最初の頃は、どういう選択肢があって、それぞれどう仕上がるのかが分からなかった。どうでもいいというより、似合うようにしてほしい。こちらは髪を切られる側なので、切ったあとの完成形をまだ知らない。
客が欲しいのは完成形なのに、店から途中の設定を聞かれる。好みが決まっている客には必要な質問だろうが、分からない客には「こうなります」「初めてならこちらがおすすめです」まで教えてもらえると助かる。
意味は分かっている。理解することを放棄しているわけでもない。ただ、選んだあとに何が起きるのかを知らない。
今日もステーキ屋では「ミディアムレアで」と、分かっている顔で答える。本当にそれが好きなのかは、まだよく分かっていない。