テニス観戦記 週報 ウィンブルドン2026・第2週 — シナー連覇、ズベレフは逆転負け、青山組は女子D4強

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ウィンブルドン第2週が終わった。第1週の話は前回の週報に書いたので、ここでは決勝まわりと日本勢、下部大会の結果を拾っておく。

先週の主な大会(ウィンブルドン第2週)

4回戦のアレックス勢は、アレックス・イアラはパオリーニに 4-6 6-4 3-6、アレックス・デミノーはコボリにストレート負け、アレクサンダー・ブブリクもフリッツにストレート負け。ズベレフだけが二日がかりで勝ったので、アレックスは1勝3敗。

ディミトロフは第4セット途中まで良さそうに見えたのに、最後はフェリーに持っていかれた。フェリーは何者だよ。

ズベレフ×レヘチカは2日がかり。ズベレフが 6-4 7-5 3-6 7-6(6) で勝った。

ジョコビッチ×オジェアリアシムは、ジョコビッチが 7-6(10) 3-6 6-3 6-7(4) 7-6[10-4] で勝った。オジェアリアシムはかなり良かった。この試合はハイライトで見ても粘り強く戦い、ジョコビッチ相手でも十分勝ち目があった。

シナーはストルフに 7-5 7-6(4) 6-3、準決勝ではジョコビッチに 6-4 6-4 6-4。芝ならジョコビッチにもまだチャンスが有るかと思っていたけど、普通にシナーだった。サーブで楽に進め、ラリーでも先に押し込む。ジョコビッチですらシナーを崩すきっかけがつかめなかった。

フェリーがコボリを 6-4 7-6(4) 6-0 で破って準決勝まで来た。Arthur Fery、23歳の英国ワイルドカード。今大会入り時点で世界114位、トップ100経験なし。スタンフォード出身で、ウィンブルドンの近くで育った地元選手らしい。ワイルドカードが男子シングルスのグランドスラム準決勝まで来たのはオープン化以降4人目、ウィンブルドンでは2001年のイバニセビッチ以来2人目。ライブランキングでは36位あたりまで上がる見込み。謎のワイルドカードが、謎のままSFまで来てしまった。

準決勝のズベレフ×フェリーは、ズベレフが 7-6(0) 6-2 6-4。第1セットはフェリーも踏ん張ったけど、タイブレークを7-0で取られてからは差が出た。今のズベレフは、前より早い段階で打ちに行く場面が多い。全仏でGSを1個取って肩の荷が下りた感じ。フェリーの快進撃はここまで。

決勝はシナーがズベレフを 6-7(7) 7-6(2) 6-3 6-4 で破って連覇。第1セットは両方ともすごかった。本当に両方クオリティが高かった。ズベレフがタイブレークの1ミニブレークだけで取ったのは大きい。ただ、第2セットに入ると双方少しずつミスが増えた感じ。さすがにあのままは続かないよな、と思って見ていたら、それでもタイブレークまでキープキープで行く。そこでズベレフが崩れた。シナーがクオリティを維持し続けたが、ズベレフはついていけなかったのかな。シナーが第2セットを取ったところで、これはもうズベレフは厳しいかなーと思いつつ、わたしは睡魔に負けた。起きたらそのまま逆転負けしていた。ズベレフは悪くなかったけど、シナーのほうが上だった。まあ、順当ではある。

大坂なおみは準々決勝でムホバに 6-7(4) 4-6。残念。ただ、ハイライトを見る限り、大坂が悪かったというより、ムホバが良かった。大坂はここまでずっと調子が良さそうだし、ここからはハードコートシーズンである。USオープンまでは楽しみに見られそう。日本の大会もあるしね。

女子決勝はノスコワがムホバを 6-2 5-7 6-3 で破った。シングルスのグランドスラム初優勝。ムホバは大坂を止め、準決勝ではガウフにも勝って決勝まで来たけど、最後はノスコワだった。第2セットで追いつかれてから、もう一回取り直す強さ。

ジュニアで少し気になる選手

ジュニアでは、クルーズ・ヒューイットが男子シングルスで準優勝。レイトン・ヒューイットの息子。2008年12月生まれでまだ17歳なのに、もうフューチャーズやチャレンジャーにもけっこう出ている。なので今回は、シニアへ移る途中の選手が、まだ出られるジュニアGSに戻ってきた形になる。

決勝は16歳のアメリカのジョーダン・リーに 6-4 4-6 5-7 で逆転負け。見た感じ、クルーズはけっこう粗い。ジュニアはもっと堅実な選手が多いと思っていたので、あれだけ強引に行ってミスが多めなのは少し意外だった。膝を気にしているようにも見えたので、それで攻め急いだのかもしれない。逆にリーは、攻めるところと粘るところの切り替えが良かった。

先週の日本人

  • 大坂なおみ(女子S): ウィンブルドンベスト8。準々決勝でムホバに 6-7(4) 4-6。敗れはしたけど、ハードコートシーズンにつながる内容

  • 青山修子(女子D・梁恩碩組): ウィンブルドン女子ダブルスでベスト4。3回戦で謝淑薇/王欣瑜組に 6-3 4-6 6-2、準々決勝でペレス/スフールス組に 6-4 6-4。準決勝は第2シードのダブロウスキー/ステファニ組に 5-7 3-6。ライブのWTA Finals Raceでは9位相当まで上がってきた

  • ダニエル太郎: ヤシ・チャレンジャー(ルーマニア・クレー)でベスト8。1回戦でジェナロ・オリビエリに 6-0 6-4、2回戦で第8シードのズデニェク・コラールに 6-4 6-3。準々決勝は第1シードのバランタン・ロワイエに 6-4 2-6 2-6

  • ニューポート・チャレンジャー(米・芝): 松岡隼は本戦1回戦敗退(予選決勝敗退後にLLで本戦入り)。第2シードのアレックス・ミケルセンに 1-6 4-6。野口莉央は本戦1回戦でアンドレ・イラガンに 5-7 6-3 3-6、内田海智も本戦1回戦でダニエル・ミラフスキーに 4-6 3-6。守屋宏紀は予選決勝でジェイソン・ジョンに 6-7(6) 6-7(3)

  • ニューポート WTA125(芝): 石井さやか、木下晴結、山口芽生はいずれも本戦1回戦敗退。石井は第8シードのケイラ・クロスに 2-6 3-6、木下はイリーナ・シマノビッチに 3-6 2-6、山口はグリート・ミネンに 5-7 3-6

  • 内島萌夏: バスタッド WTA125(スウェーデン・クレー)1回戦で第1シードのオレクサンドラ・オリニコワに 5-7 6-2 7-5。2回戦はイレーネ・ブリリョに 4-6 7-6(2) 5-7

  • ITF M25 ラバル(カナダ・ハード): 三好健太が優勝。2回戦で第3シードのジャスティン・ブレに 7-6(4) 6-0、準決勝でティモ・ルグーに 7-6(5) 6-4、決勝でキーガン・ライスに 2-6 7-5 6-2。清水悠太は1回戦でライアン・コルビーに 2-6 4-6

  • ITF M15 東京 BLUE SIX OPEN 2nd week(有明・ハード): 松田康希が準優勝。準決勝で中川直樹に 7-6(12) 6-2 で勝ち、決勝は第7シードのオマー・ジャシカに 6-4 0-6 1-6。中川はベスト4、準決勝で松田に敗退。望月勇希は準々決勝でジャシカに 4-6 5-7、磯村志は2回戦で今井慎太郎に 4-6 0-6。ダブルスでは片山翔/小倉孝介組が1回戦で羽澤慎治/大塚健太郎組に 1-6 6-7(5)

  • ITF W15 六安(中国・ハード): 山崎郁美がベスト4。李暁薇に 6-1 6-0、崔瑞允に 6-2 1-6 6-2、タサポーン・ナクロに 5-7 6-3 6-4。準決勝はチュクイン・シェクに 3-6 5-7

青山・梁恩碩組は、準決勝で第2シードのダブロウスキー/ステファニ組に 5-7 3-6 で敗れた。残念。ただ、全仏に続いてグランドスラム準決勝まで来た。背の高い選手が上から押すダブルスとはだいぶ違って、背の低いアジア人ペアが技術で勝ち上がっていくのは、女子ダブルスをほとんど見ないわたしが見ても面白い。ライブのWTA Finals Raceでは9位相当。年末までこのまま頑張れ。

ウィンブルドンの裏では、ニューポートのチャレンジャーとWTA125、ヤシのチャレンジャー、ITFもあった。ニューポートの男子は松岡がLLで本戦に入ったが、本戦1回戦でいきなりミケルセン。野口と内田も本戦1回戦で敗退。女子のニューポートWTA125も、石井、木下、山口が本戦1回戦で終わった。芝の下部大会は日本勢には厳しい週。ダニエル太郎はヤシでベスト8。ロワイエ戦は第1セットを取ったあとにひっくり返された。

内島はバスタッドで第1シードのオリニコワに 5-7 6-2 7-5 で勝った。これはいい勝ち。ただ2回戦はブリリョに 4-6 7-6(2) 5-7。芝からクレーへ急に切り替わる日程で、いきなり第1シードを倒して、次もフルセット。移動とサーフェス変更を挟む負荷の高い週だった。

M15東京の2週目は、松田康希が準優勝。準決勝で中川直樹を 7-6(12) 6-2 で破り、決勝はオマー・ジャシカに 6-4 0-6 1-6。第1セットを取ったところまではよかったのに、そこから一気に持っていかれた。Week1はデラベドバ、Week2はジャシカ。最後はオーストラリア勢に持っていかれたが、日本勢が決勝まで来た週ではあった。中川もベスト4。

三好健太はラバルのM25で優勝。準決勝でティモ・ルグーを 7-6(5) 6-4、決勝でキーガン・ライスを 2-6 7-5 6-2。第1セットを落としてから取り返しているのもいい。M25ではあるけど、シードを倒して、最後もフルセットで取り切った。タイトルとして十分に大きい。女子では山崎郁美がW15六安でベスト4。準決勝はチュクイン・シェクに 3-6 5-7。

今週の予定(2026-07-13〜07-19)

ドローと出場予定は2026年7月13日時点。グランドスラム明けなので、ツアーは250とチャレンジャー中心の週になる。

  • ATP 250: バスタードグシュタードは7月13〜19日、ウマグは7月13〜18日。いずれもクレーのATP250。

  • WTA 250: ヤシはクレー、アテネはハード。どちらも7月13〜19日。

  • ATPチャレンジャー: グランビー(カナダ・ハード)に日本勢が多い。内田海智は第8シードのアレクシス・ガラルノー、綿貫陽介は第3シードのアウグスト・ホルムグレン、清水悠太とジェイ・フレンドは1回戦で日本勢対決。

  • WTAヤシ: シングルス本戦では内島萌夏がナディア・ポドロスカと1回戦。ダブルスは内島萌夏/エミリー・ウェブリー=スミス組、鮎川真奈/森崎可南子組が本戦に入っている。

  • WTAアテネ: シングルス本戦では、日比野菜緒が第1シードのクララ・タウソン、本玉真唯が第8シードのマグダ・リネッテ、伊藤あおいがアリーナ・コルネエワと1回戦。日比野と伊藤は予選勝ち上がり。ダブルスでは加藤未唯/チャン・ハオチン組が第1シード、二宮真琴/イングリッド・マルティンス組、小堀桃子/プリプーチ組も本戦。

上位の日本勢では、内島がクレー、伊藤・日比野・本玉がアテネのハード、男子チャレンジャー勢はグランビーのハードに入る。芝から次のハードコート期へ向けて、ここからまた小さく結果を積む週になる。

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