女性限定IT勉強会は炎上していないのでは? 具体的な批判はどこにある?
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女性限定IT勉強会、参加しやすさと公平性の間で議論(Xのトレンド)
Xのトレンドに、「女性限定IT勉強会、参加しやすさと公平性の間で議論」というまとめが出ていた。説明文だけを読むと、女性限定の勉強会が差別的だと批判され、大きな議論になっているように見える。
わたしも最初はそう受け取った。しかし、実際に何が批判されているのかと思ってトレンド内の投稿を直接読んでみると、女性限定の勉強会そのものへの批判はほとんど見当たらなかった。別の投稿はあるのかもしれないが、少なくとも、このトレンドからは確認できない。
実際に確認できた批判的な投稿は、「男の人ばっかりなの?」という言い方には、男性が多いことを悪いこととして扱う含みがあるのではないか、というものだった。女性限定勉強会の開催を批判しているわけではない。本人も続く投稿で、司会者が軽く注意すれば済む程度の失言だとしている。
女性が多い集団に男性が入りにくく感じることはあるし、男性が多い集団に女性が入りにくく感じることもある。自分と違う属性の人ばかりの場所に一人で入るのは気後れする、というだけの話である。その感覚と、相手への偏見は同じではない。
もちろん、「男の人ばっかりなの?」という言い方に否定的な含みを感じる、という批評は成立するだろう。ただ、それは特定の発言のニュアンスについての小さな議論である。「女性限定IT勉強会が差別的だとして炎上している」という話とはかなり違う。
では、トレンドの説明に出てくる公平性や女子枠、PISAの話はどこから来たのか。掲載されている投稿を見ると、大学入試の女子枠や、女性が高等教育へ参加してきた歴史についての投稿が混ざっている。女性限定のIT勉強会とは別の話である。
Grokはそれらをひとつの議論としてまとめ、「女性限定IT勉強会をめぐって差別や公平性が議論されている」というストーリーを作ってしまったように見える。そのまとめを読んだ人たちも、具体的な批判がどこにあるのかを確かめないまま、炎上が起きているという前提で反応しているのではないか。
今回、わたしもそのまとめに釣られた。元の投稿を読まずにトレンドの説明だけを見ると、すでに大きな対立が起きているように感じてしまう。だが実際にあったのは、特定の言い回しが少し偏見的に見えるかどうか、という程度の話だった。
Grokのトレンドまとめは、以前から要約文そのものを間違えることがある。普段から見ている人なら、そのまま信じないほうがいいことは分かっているかもしれない。ページにも、Grokは間違えることがあると注意書きがある。
しかし、すべての人がその前提を知っているわけではない。Xがトレンドに付けた説明文なので、運営が確認した事実の要約のように受け取る人もいるだろう。今回のように、文章を少し間違えるだけでなく、別の話題の投稿を混ぜて、存在しない論争を作ることまである。
Grokのトレンドまとめだけを読んで、誰かが炎上している、差別的だと批判されている、と判断しないほうがいい。元の投稿と、実際に批判している投稿を開いて確認する必要がある。
女性限定IT勉強会は、本当に炎上していたのだろうか。具体的な批判は、いったいどこにあるのだろう。少なくともトレンドに並んだ投稿を見る限り、Grokが別々の話題を雑に混ぜて、実際より大きな論争に見せているのではないかと思う。