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善意のキャベツ
静岡大学馬術部の、馬の近くにキャベツと人参を置いていった人への注意喚起を見かけた。動物に食べ物をあげるのは良いこと、という雑な善意は、相手が管理している命に勝手に触る行為になる。善意はだいたい善意だが、勝手に置かれたキャベツは、もう善意ではなく管理外のリスクである。
オリジナル作品じゃないのに
映画『宝島』の予告編で、原作者名の代わりに「直木賞受賞」が大きく出る話。映画化はオリジナル作品ではないのに、オリジナルを作った人へのリスペクトが宣伝の都合で薄く見える。大きなお金を回収する都合は分かるけど、そこを雑にすると嫌だな、という話。
「頭がいいのにクズ」は目立つ
頭がいいのにモラルがない子が目立つ、という話。たぶんどの層にも倫理的にまずい人はいる。ただ「頭がいいのに」という期待との差分で記憶に残る。逆に不良が少し良いことをすると妙に良い人に見えるのも同じ補正だと思う。
人間が乗っている時点で邪魔
前リュック、手持ち、足元、網棚。どれにも利点と欠点があり、混雑や乗降で正解は変わる。人間が乗っている時点である程度は邪魔なのだから、一つの姿勢を絶対的なマナーにせず、たまには周囲を見て決めたい。
出生体重米は、映像などでは記録できない「重さ」を再生する
結婚式で親に贈る出生体重米は、写真や動画では残せない赤ん坊の「重さ」を再生する。科学技術が得意な視覚・聴覚と、匂い、冷たさ、手触りなど記録しにくい五感の思い出について考えた。
ミニマリストはエコというより空間効率厨なのか
ミニマリストは究極のエコに見えるが、実際には今使わないものを所有せず、必要なものは社会側の物流や共有サービスから呼び出す生活術に近いのかもしれない。昔ながらの物持ちの良さとは、かなり別の思想である。
丁寧語によって値段が不明瞭になる問題
総菜屋で「お付けしてもいいですか」と追加商品をすすめられた話から。有料の追加購入なのか無料サービスなのか、売る側と買う側で言葉の受け取り方がズレることについて考えた。
おばちゃんは日常のトリックスター
Togetterで見た、バスで泣く赤ちゃんをマダム2人が救った話から。空気を読むだけでは動かない場面で、空気を壊しても許される人の役割を少し民俗学っぽく考えた。
本を全部血肉にしなくていい
Togetterで見た「本の内容を覚えていないなら読んだ意味がない」という話から。読書は知性の修行だけではないし、ちゃんとした本を噛み砕いて血肉にする以外の読み方があってもいい。
嫌な気持ちは判決ではない
Togetterで見た梅酒の瓶が割れた話から、「嫌だったね」と受け止めることと、「だから相手が悪い」と判定することは別ではないか、と考えた。感情は大事だが、判決文ではない。
友人という言葉の賞味期限
高校時代の友人から絶対に儲かる投資話の電話が来た、という話を見た。切り返しの上手さよりも、そこで相手を友人と呼ぶことに引っかかった。友人なのか、同級生なのか、知人なのか。もしかすると友人という言葉には賞味期限があるのかもしれない。
それは社会正義や常識ではなく、あなたの不便では
美味しそうなグルメ投稿に店名が書かれていないことへの指摘を見た。店名がないと不便なのは分かる。でも、その不便を社会正義や常識やマナーっぽい言葉に変換して人を責める感じには少し引っかかる。グルメ投稿は公共情報サービスではなく、まずはその人の感想なのではないか。
自分の読み方を正解にしないでほしい
ドラえもん「ぼくの生まれた日」をめぐる議論を見た。日常では見えない家族の気遣いを再発見する話としても普通に読める。気になるのは、強い反パターナリズム思想が教材解釈に出すぎて、他の読み方を否定しているように見えるところだ。
テレビではなく情報の日光浴が足りない
若者のテレビ離れと常識の話を見た。問題はテレビを見ないことではなく、受動的に広い情報を浴びる機会が減ったことではないか。SNSのパーソナライズ部屋から時々出て、NHKニュースくらいの情報の日光浴をしたほうがいい。
誕生日ケーキに引き算の美学
子どもが誕生日ケーキにシンプルなケーキを選んだ話を見た。豪華さではなく好きなものだけを選ぶ判断は、実はかなり高度だ。サービスもケーキも、盛ればいいわけではない。
選択肢が増えると、選べない理由も増える
学歴を高めると選択肢が増える、は本当なのか。外側の選択肢は増える。でも内側で選べなくなる人もいる。その二つを混ぜると、話が急にややこしくなる。選択肢が増えると、選べない理由も増えるのかもしれない。
イヤミスみたいなエピソードトーク
合唱コンクールのフライング歌い出しの話を見た。誰が悪いのか、どうすればよかったのか、いろいろ想像できる。でもどの推論も確かにならず、どれもいい話にならない。話す側も聞く側も納得感のあるオチをつけられず、ふわっと嫌な感じだけが残る。